パーキンソン病の高齢者ケア
こんにちは。
今回はパーキンソン病です。
あのモハメド・アリがかかっていた疾患です。
イメージは手の震えでしょうか。オリンピック聖火台の点火シーンで印象に残っています。
さて、この病気は高齢者施設でも稀にみられます。
病気の特徴はどのようなことがあるのでしょうか?
中高年に多い病気で65歳以上の発症率は10万人に200人の割合です。
原因は不明ですが、脳内の神経伝達物質(ドーパミン)が欠乏し、症状がでます。
症状と治療法は?
主な症状は運動障害で、治療の基本は薬物療法です。また、深部脳刺激といった外科的治療が行われることもあります。
薬の副作用が高いのは自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症状です。
投薬を中止すると悪性症候群がみられることもあります。
※悪性症候群:突然の投薬中止で、高熱や筋肉への障害が生じる。
パーキンソン病の運動障害は4つあります。
①振戦
片側からの手足の震えが安静時におこる。
②固縮
手足を屈伸すると硬い抵抗をしめす。
③無動
動作が乏しくなり、無表情になる。
④姿勢反射
小刻み歩行、バランスがとにくい。
どうケアしていくのか?
自分で体を動かすことがリハビリ効果が高く、転倒に注意して、時間をかけて見守りながら、一部分の体を支えるなど介助が必要です。
パーキンソン病患者の多くが水分摂取が不足しているといわれており、予防ケアも必要です。
まとめ
医療職との連携がポイントです。
薬の種類と副作用を確認し、リハビリの内容を介護側は理解しケアを行いましょう。