認知症の詩 ~人間はみんな平等だ~ 介護職員より

介護施設で働いています。認知症の方から日々、勉強させて頂いてます。ブログを通じて、認知症の方が今以上に平等に暮らせる世の中を願ってます。

薬を飲んでいる高齢者へ どう介護職はかかわるのか?

こんにちは。

 

高齢者の方は多かれ少なかれ、薬を多く利用しています。

薬について介護職はどのような役割があるのでしょうか?

薬を処方するのは医師。

調剤して出すのは薬剤師。

服薬は看護師になります。

介護職は1包化した薬に限り薬介助をすることができます。

また、薬の効果や副作用などで生活がどのように変わったのかを観察するのも大切な仕事になります。

 

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どう観察していけばよいのでしょうか?

 

・プラス面、マイナス面を評価する。

介護現場ではマイナス面を多く意識しがちです。例えば薬を処方してから怒りっぽくなった、叫ぶようになったなど、職員にとっての「困りごと」に注意がいきがちです。

これだけを医師に伝えてしますと行動を抑制する「鎮静剤」などを処方されるケースが多いです。

医師に総合的に判断してもらう為には総合的に観察してから相談しなければなりません。例えば怒りっぽいが失禁が減った、食欲が戻ったなどプラス面もみられる場合があります。総合的に伝えることで医師の判断材料も増え、最も効果的な治療法を導けるのです。

 

・薬の効果の見極め方は?

血圧測定、血液検査などで数値で判断できるものがあります。血圧測定は介護職も行えるため、医師への相談材料に有効です。

また、下剤などは直接、目で便の形状を確認できます。

しかし、神経系の薬(抗鬱剤、抗認知症薬など)は測定できず、日々の行動観察が重要となってきます。

 

 

 

最後に・・・。

医師に高齢者の状態を伝える役目を介護職は担っています。不十分な報告、相談で処方された薬は高齢者の状態を総合的に悪化させる場合もあるため、日ごろの観察には注意したいもので、職員全体で精度を上げることが求められます。