認知症の詩 ~人間はみんな平等だ~ 介護職員より

介護施設で働いています。認知症の方から日々、勉強させて頂いてます。ブログを通じて、認知症の方が今以上に平等に暮らせる世の中を願ってます。

★高齢者と心がまえ

こんにちは。

仕事には大義名分があります。

公的な事業ほど法律をもとに決まっています。

例えば警察は市民を守る。病院は命を救うなどあります。

介護ではどうでしょうか?

社会福祉士及び介護福祉士法では以下の内容となっています。

■誠実義務(高齢者の個人の尊厳を保持し、自立した生活ができるように支援する)

■信用失墜行為の禁止(信用を傷つける行為の禁止)

■秘密保持義務(高齢者の情報を他者へ漏らしてはいけない)

■連携(高齢者へサービスが適切に提供できるように福祉サービス関係者と連携する)

■資質向上の責務(知識・技能向上に努めなければならない)

■名称の使用制限(介護福祉士でないものはこの名称を使用してはならない)

 

このように介護の仕事内容は法律で定められています。

今回は誠実義務(高齢者の個人の尊厳を保持し、自立した生活ができるように支援する)で考えてみます。

尊厳とは「人間らしさ、人間が本来もっているもの」これを守りながら、自立した支援を行うことが介護職の仕事になります。

いいかえれば言動、行動の差別はしてはいけない。本人ができる事をこちらでしないということです。

失禁をした方に対して「どうしてしたのですか!こっちの仕事が増えてしまう!」や冷たい目で見る。車いすを自分で操作できる方に対して、こちらで操作して手伝う。このようなことは尊厳保持と自立支援に反します。

 

自分が相手の立場になって考えることができれば相手の人間らしさを守り、過剰な介護をしない事に繋がります。誰だって傷つきたくないし、できることは自分でしたいのです。

人間らしさを失ったしまったら絶望感しかありません。介護職員はこのことを念頭に仕事に向き合ってほしいものです。