BPSDをケアと薬で改善する。医師へどう薬の見直しを働きかけるか?
こんにちは。
介護者は認知症の不穏症状や徘徊などの症状(BPSD)について原因を考える時に、現在、服用している薬のリスクを考えることが多いです。薬が効いていないのではないか?副作用がでているのではないか?など考えることが多いです。
こうなると、医師へ相談することになりますが、医師に薬の変更について、なかなか言いづらいものです。また、介護者が何もしていないのに「薬を減らしてほしい」と伝えても難色を示されることが多いです。
ではBPSDの薬の見直しについてどうのように医師へ相談すればよいのでしょうか?
3つの取り組みを行い、これらの実績を医師を伝えると医師は薬の見直しに前向きになりやすいです。
取組① 利用者の24時間を明らかにする。
1日の中で食事、排泄、服薬時間、起床、就寝、入浴と明らかにします。
次に落ちついている時間と不穏な時間を記録していきます。
さらに、不穏な時間については定期の時間、不定期の時間におこっているのかを分けます。
取組② 定期の時間に症状がでる場合、薬以外の原因を推測しケアを見直し実践する。
例えば、夕食前に不穏の症状がでた場合、原因の推測として、その時間は部屋の明かりがついていなく真っ暗だった、夕食後に失禁していたなど事実にもとづき推測します。次に日が落ちる前に部屋の明かりをつける、夕食前にトイレ誘導を行うなどケアを見直し実践します。
実践後に症状がでているか、改善されているかを記録していきます。
取組③ 不定期の時間に症状がでる場合、薬以外の原因を推測しケアを見直し実践する。
不定期時間の症状として、せん妄、ふらつきの症状や昼夜逆転などがあります。
これについて脱水、昼間に寝ているなど原因を特定していきます。これについては水分補給、生活習慣の改善(レクリエーションなどに参加し、日中の活動時間を増やす。)などケアを見直し実践します。
実践後に症状がでているか、改善されているかを記録していきます。
まとめ
症状を特定し、ケアを見直し、その後の症状がどうなったのか?
これらを記録し実績をつくることが大切です。
根拠と実績があれば、医師は薬の見直しに協力しやすいものです。
症状、原因、ケアの見直し、評価と常日頃、介護者はクセをつけることが必要です。