睡眠導入剤を使用している高齢者に対して 介護者ができることとは?
こんにちは。
睡眠導入剤を利用している高齢者の方はたくさんいらっしゃいます。
介護職は効果を観察し、睡眠導入剤がその方に合っていなければ医療職と相談し、処方を検討することが求められます。
睡眠導入剤もいろいろな種類があります。
バルビツール酸系睡眠薬(商品名:ラボナ、イソミタール、バルビタール)
※バルビツール酸系睡眠薬では、脳の活動を強力に抑えることで睡眠をもたらします。効果は非常に強いですが依存性が高く、安全性が低い睡眠薬です。
※副作用レベル 超高
催眠作用、抗不安作用、筋弛緩作用、健忘作用があり、
睡眠効果が長い、短いで種類が分けられます。
※副作用レベル 高
※早朝目が覚めてしまう方や途中でまが覚めてしまう方に処方される効果持続時間が長いタイプの薬になります。
※効果が短いので、寝始めの時に効果があり、3~4時間ぐらいで効果が和らぐので、目覚めが良いという特徴もあるようです。
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(商品名:マイスリー、アモバン、ルネスタ)
※抗不安作用、筋弛緩作用の効果がでにくく、ベンゾジアゼピン系睡眠薬を改良した薬です。
※副作用レベル 低
メラトニン受容体作動薬(商品名:ロゼレム)
※体内時計を調整し、副作用がでにくいのが特徴です。
※副作用レベル 超低
介護者はその方の生活に副作用がでていなかチェックしましょう!
バルビツールからメラトニン受容体作動薬まで以下の副作用がでることあります。
●痙攣、ふらつき、転倒
●日中の眠気、倦怠感
●健忘(ものわすれ)
●抗コリン作用(副交感神経が抑制され、便秘、尿閉、緑内障悪化、認知力低下などの症状がでる)
●せん妄
●呼吸抑制
まとめ
介護者は睡眠導入剤を使用している高齢者の方に対して、1日、1日の様子を観察し、よい変化もわるい変化も医療職へ相談し、薬の使用を検討してもらいましょう!